獣医師の仕事は多岐にわたります。
その中でも小動物臨床獣医師は3Kですし、激務な場合が多いです。
また労働時間も最低9時間といったところでしょうか。
何よりも拘束時間がとても長いです。
多くの動物病院の診療時間は
午前診療(9時~12時)
手術または予約診療(13~16時)
午後診療(16時~19時or19時半or20時)
といった診療体制になっているかと思います。
これを見てもらったら分かるように、拘束時間は最短でも9時から19時の1日10時間です。
ですので、多くの動物病院ではみなし残業制をとっています。
ちなみに拘束時間ですが、朝の9時までに病院にいればいいわけではありません。
入院している動物がいる場合は、8時半までには病院に行って処置をする必要があります。
また、診療時間が19時までということは19時ギリギリに来た動物は診療しなければなりません。そうすると当然、その動物を治療するまで帰れないので、帰宅は遅くなります。
19時までの診療体制の病院の場合、診療が終了するのは平均して19時半くらいかと思います。
ですので、平均的な動物病院の場合、実質的な拘束時間は11時間といった所でしょう。
これで、厳しい病院の場合は、朝に勉強会があったり、夜の診療時間が8時と遅かったりすると、平均で12時間以上の拘束時間になります。また、診療後にカルテ書きという作業をしなければならない病院も多く、もっと遅くなることもよくあります。
さらに、春などのワクチンのシーズンの場合、お昼休みが取れなくなる病院もあります。
動物病院によって忙しさは異なりますが、一般的なサラリーマンよりかはずっと拘束時間は長いでしょう。
また、休みも完全週休二日制と言っておきながら、休診日に入院当番をやらされたりして、休めないことや、夜間診療を行っている場合は、夜中に診療して、翌日も夜遅くまでフルタイムで診療をやらされる病院もあります。
祝日も午前中だけ診療をやっているところも多いですので、年間休日も一般的な職種よりずっと少ないでしょう。休みも二日連続でとれるところはほとんどないです(交代でとっているので)。
このようにお医者さんのような労働環境にありながら、雇われ獣医師の場合、間違いなく給料は低いですし、自給換算すれば、一般的なサラリーマンよりずっと低いでしょう。
獣医師を目指す方は、今一度労働環境などを考えてみてはいかがでしょうか
私も動物が好きだから、過酷な環境でもかまわない!と思っていた時期がありましたが
燃え尽き症候群に罹患し、そのような意思はなくなってしまいました。
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