燃え尽き症候群になった獣医師の話






燃え尽き症候群とは

一定の生き方や関心に対して献身的に努力した人が期待した結果が得られなかった結果感じる徒労感または欲求不満のことを言います(Wikipediaより)。

ネットの記事などでは、よく医師が陥りやすいと言われていますね。

アメリカでは、確か、医師の3人に1人が燃え尽き症候群になっていると言われています。

燃え尽き症候群の症状


燃え尽き症候群は主に以下3つの観点からセルフチェックができるようになっています。

・感情の消耗
顧客側の立場を思いやり、相手に寄り添おうとしすぎるあまり、自身の感情的なエネルギーが枯渇してしまう状態です。
・脱人格化
感情的なエネルギーが消耗するにつれ、相手とのやり取りにおいてパターン化された事務的な対応になってしまうことがあり、この症状が進行すると、人に対して冷たい態度をとったり、相手への共感が無くなったりします。
・達成感の低下
前述した2つの症状の進行により仕事のパフォーマンスが低下します。またそれに伴い自分の働き方に自信がなくなり、絶望感にさいなまれることもあります。


燃え尽きた獣医師

私は燃え尽き症候群というものにかかってしまい
獣医師の道からはずれました。

もともと動物が大好きで、なによりも動物の治療に貢献したいという思いが強かったのですが、獣医師免許を取得後、毎日のように朝8時から早くても夜10時、手術が多い日は日付を超えるのが当たり前、休みの日も入院している動物がいるので、出勤して治療する必要があり、休みもほとんどなしという環境で2年ほど過ごしておりました。

また、飼い主の中にはいわゆるモンスターペイシェントならぬ、モンスターオーナーの方もたくさんおり、精神的な負担もとても大きかったです。

当たり前のように、診療時間外での治療を強要する方、何度も同じ説明をしたにも関わらず、そのような話は聞いていない!と激怒される方、俺は一切獣医師を信用していない!と言いつつ、動物を連れてくる方、病態の説明を一切聞こうとしない方、治療費を踏み倒そうとする方、何かにつけて訴訟をちらつかせる方などいて、とても疲れてしまいました。

加えて、私よりも経験の深い獣医師のなかにも、ろくに勉強をせず、感情論でしか物事を考えれないような方もたくさんおり、正直言って今の獣医療にはとても失望しております。(このことに関してはいずれ、別の記事で述べたいと思います。)

このような環境で、過ごしているうちに、小さいころからの、獣医療への熱意がどんどんと薄れてしまいました。あんなに動物のお医者さんになりたくて、一生懸命勉強して獣医学部に入学した私が、もう動物病院では働きたくないと思ってしまったのです。

本当は燃え尽き症候群になった一番大きな理由は、私の上司が原因なのですが、これ以上は、私が特定されかねなくなってしまいますので、今回はここまでとさせていただきます。

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